読書ができるのは幸福なことです
洒落にならない現実から放たれて、物語の世界に没入─────出来たらいいんだろうけどなぁ。猫ちゃんのお世話が終わって家事も終わって、あとは寝るだけになったら漸く私のお楽しみタイムがはっじまるよ~🎉(๑˃̵ᴗ˂̵)📣
集めていた漫画は去年ほぼ全部処分したのですが、残しておいた本も当然あります。というか、普段開けない棚に残ってました💦エグい外国のサスペンス・スリラー小説がワサッと出て来て笑っちゃった。(一時期読みまくってた。)映画のノベライズ本なんかも全部まとめて断捨離しようと思うのだけど、つい懐かしくなって読み直し始めたら止まらないですねぇ~💦これこそ本の魔力ですよ。
『屍鬼』から入門して『十二国記』の世界に
小野不由美さんの小説に出会えたのは、私がホラー愛好家だったからなのでしょうねぇ。【SIREN】というホラーゲーム・シリーズのインスパイア元の1つであるという噂を聞いて興味を持ち最初に手に取ったのが『屍鬼』の文庫本で、次に『魔性の子』次に『黒祀の島』へと面白いくらいにドハマリしてしまったというね。小野不由美さんの綴る文章の世界は、私の琴線を鷲掴みにするんですよ。実に見事じゃよ。
『十二国記』の存在自体はその頃に知ったので、既刊もかなりあったはずだけど何故か購読するまでには至らず。SIREN攻略が忙しかったからか、それともホラーっぽく見えなかったので食指が動かなかったのか覚えていないというね。ゴーストハント・シリーズも同じ理由で未だに手付かずです。まぁ、20年くらい前の事なもんで記憶も曖昧です💦ただ、イラストを描いている山田章博さんという人が初代プレステ時代にプレイしてたシミュレーションRPG西遊記(コーエー)のキャラクター・デザインを担当した人だと知って興味がわいたのでチョコチョコ読み始めたんだったかな?好きなイラストレーターの挿し絵だと、読む楽しさが倍増しますよね✨

群像劇ってこういう事なんだよね
推しが…推しが増えすぎる!!!広大な世界に大勢の登場人物───。あっちも見たい、こっちも知りたい。味方も好き、脇役も好き。読者というかファンは勝手に忙しい💦待ち望んだ新刊が増える毎に気になる登場人物もどんどん増えて行くという甘美な生き地獄。新しく登場したポッと出の人物でも、読み進んでいくと肉付けがなされた血の通った人物像に親近感を覚えて感情移入してしまう。群像劇の真骨頂ですね~。そして愛着を持った頃を見計らってあっさり退場させるというね。小野先生!!もっと手加減して!?
中途半端なネタバレで申し訳ないけど、ついさっきまで読んでいた最新刊の終盤で騎獣(乗り物として馴らした妖獣)が戦死してしまい号泣したところです。思い入れのある動物が死ぬと創作物でもアカンね、涙がボロボロとまらん。主人の身代わりになって死んだ騎獣の毛並みを丁寧に撫でるという描写で涙腺が崩壊しました🌟٩(´・ω・`)و🌟これまで看取ったペットの毛並みを、手触りを思い出してしまって悲しい。撫でずにいられんのよなぁ。もう少しで最後まで読破できるけど…ちなみに3、4回は読んでるけど…いつも同じ場面で絶対に小休止する。🌟٩(´・ω・`)و🌟
黒から白へ─────水墨画のような白黒の世界から色彩あふれる世界へと、最終章の素晴らしいカタルシスを得るためだけに頑張って読み続けています。耐え続けて希望を育み、幾度も絶望に頽れては立ち上がり戦い続けた人達の道中が陰惨で長いぶん、春が訪れたような明るい結末に安堵する一方で人命も物も時間も一切戻ってこないのだという徹底した摂理と無情さに心は震えるばかり。よく見ろ、これがお前達が敷いた道なのだと…決して目を背けてはならないのだと…。争いの結果なのだからと容赦なく傷口に刃を突き立てる。…そんな時は失ったものではなく、残ったものを数えるんだと諭す言葉が耳に聞こえてくる気がします。そうして前を向いて生きていくのだと─────。
もう一周、最初から読み直してみようかな。ものすごく長い旅になるけど…。
コメント